「辛い時こそ笑顔で乗り切ろう」って言葉を耳にしたことはありませんか?
僕はこの言葉が好きではありません。はっきり言って嫌いです。
辛いときこそ誰かに頼ってほしいし、我慢なんてしないでほしいんですよ。
世の中には我慢ばかりして、誰にも頼ることができない人がたくさんいます。
今回はそんな人に向けて僕の考えを述べていきます。
辛い時に笑顔で乗り切ることができる人間はそもそも少ない
辛い時は本当は誰かに頼りたいけど、頼り方が分からないし、迷惑かも。
とりあえず笑って過ごそう。
こんなことを考えてはいませんか?
僕が25年生きていて感じたことは、辛い時に笑顔で乗り切ることができる人はそもそも少ないと思うんですよね。
辛い時に笑顔で乗りきるって簡単そうに見えるけど、本当はとっても難しい。
辛い時の笑顔ってなんだかぎこちなくて、無理してるんだろうなってことがかなり伝わってきますからね。
ドラマや映画では、「辛い時は笑顔で乗り切ろう」なんてシーンがありますが、あんなものがあるから、「辛い時は笑顔でいなきゃいけないんだ」って思う人が出てきちゃうんです。
本当は誰かに頼りたいはずなのに、誰にも頼ることができない。
弱い部分をさらけ出すことは、悪いことだと捉えられているから誰かに頼ることができない人が多いということも事実。
そんなものは糞くらえなんですよ。
「辛い時は誰かに頼ったって良い」ということを僕は声を大にして伝えたい。
泣きたいと思った時は泣いてもいいんです。
涙を流すことはストレスを発散するのにもいいし、我慢するよりもよっぽどいいんですよ。
宇宙規模で見れば小さな悩みでも個人にとっては大きな悩み
何の話で出てきたのかは忘れてしまいましたが、こんな言葉があります。
あなたの悩みは宇宙規模で考えればとても小さい悩み。
小さなことでくよくよしていることはバカらしいこと。
この言葉はあながち間違いじゃないんですよ。
でも、個人単位で考えると、その人にとってはかなり大きな悩みだと思うんです。
「宇宙とか知らねぇし、自分にとっては大ごとなんだよ!」って言ってやりたいぐらい。
宇宙規模で自分の悩みを捉えられる人なんてそうそういない。
もし、宇宙規模で考えられるのであれば、改善に向かって行動しようとしている人かそもそもあまり悩んでいない人に違いない。
個人の悩みは当事者にしか分からない苦しみがあるし、その苦しみは誰にも共有することはできないんですよ。
だから自分が辛い時は人に頼ってもいいんです。
我慢は美徳ではなく悪
我慢はできることならしない方が絶対にいい。
我慢に限界がくると人間は予期せぬことをしてしまいます。
やがてやってくる我慢の限界を待つ必要なんてなくって、限界を超えるその前に誰かに頼ってほしい。
我慢は美徳ではありません。
少しの我慢は必要ですが、必要以上の我慢をする必要はありません。
自分が潰れてしまっては元も子もありませんからね。
あなたのためにも我慢しないであげてくださいね。
子どもの頃を思い出してください。
転んだ時に親から痛いのをよく我慢できたねって言われたことはありませんか?
あれって実は、我慢をすることはえらいことだということを教えられているんですよ。
子どもに泣かれると、大人にとって都合が悪くなるからです。
大人の都合が悪くなるから、「我慢は美徳だ」なんてことを、子どもの頃に教え込まれてしまうのです。
そして「我慢は美徳」と、刷り込まれた子どもが、親になった時に同じことを繰り返す。
「我慢は美徳」とかもうね全部無視でいい。
自己犠牲をする必要はなく、もっと自分を労わってあげてください。
痛い時は痛いって言ってもいいし、辛い時は辛いって言ってもいいんですよ。
誰かが絶対にあなたに手を差し伸べてくれます。
困った時はお互い様がいい
困った時はお互い様で、誰かに助けてもらった時は、感謝すればいい。
そして、誰かが困っている姿を見た時に、手放しで誰かの手助けをしてあげてください。
誰かを助けるときに見返りを求めるという下心があったっていいんです。
やらない偽善よりやる偽善をとことん信じてほしい。
「情けは人の為にならず」という言葉の本当の意味は、あなたが誰かの手助けをすることで、あなたが困った時に誰かがあなたを助けてくれるよって意味なのです。
辛かったら笑顔になるんじゃなくて誰かに頼っていいんだよ。
僕自身、人に頼ることが苦手でしたが、誰かに頼ることで、自分では解決できない問題を解決できるようになりました。
もっともっと誰かに甘えたっていいんだよ。
世の中には辛い思いをしている人はたくさんいます。
そんな人に届けばいいなと思うのでした。
最後までお読みいただきありがとうございました!